チャレンジパッドで「答えを覚えていた」息子を見た日
小学5年生の夏のこと、何気なくリビングで息子の様子を見ていたら、思わず声を失いました。
息子はチャレンジパッドに向かって、問題文もろくに読まず、画面をパパパッとタッチしていたんです。間違えたところは、次に同じ問題が出てくると正解をタッチする。問題を解いているんじゃなくて、答えの位置を覚えていたんです。
ゲームの「ぼうけんマップ」(達成状況が表示される画面)は全然進んでいない。そりゃそうですよね、問題を解いていないんだから。
その日から、「このままじゃいけない」という焦りがじわじわと私の中に広がっていきました。
こどもちゃれんじには、本当に助けてもらっていた
最初に正直に書いておきたいのですが、私はこどもちゃれんじを後悔していません。むしろ、本当に助けてもらっていました。
息子が1歳のとき、知育に関心があったけれど、教室に通わせる余裕はありませんでした。時間的にも、金銭的にも、精神的にも。そんなときに「毎月届く知育玩具と絵本とDVD」というこどもちゃれんじのスタイルは、私にとってすごく現実的な選択肢だったんです。
特にDVDには本当に助けられました。しまじろうが出てくるDVDを息子は繰り返し繰り返し見て、生活習慣やルールを学んでいた。私が何度言っても聞かないことも、しまじろうが言うと素直に受け入れたりして(笑)。
知育玩具で一緒に遊んでいたとき、ふと気づいたことがありました。ハサミがうまく使えない。指の入れ方がわからなくて、閉じると開けられなくなってしまう。幼稚園の先生に相談しても「マイペースなだけじゃないですか、大丈夫ですよ」と言われて、半信半疑のまま過ごしていました。
小学生講座に切り替わってからは、チャレンジパッドの書き順チェック機能に助けられることも多かった。「手書きの添削をしてくれる」って、働きながら3人育てている私には、本当にありがたい機能でした。
費用は年間払いを選んでいて、令和5年度の小学5年生講座(国語・算数・理科・社会)は62,370円。月換算でだいたい5,200円ほど。少しでも月の負担を抑えたくて年払いにしていたんです。
でも、下の子が2人生まれて、3人育てながら仕事もして…という毎日の中で、息子のチャレンジパッドに向き合う時間が私にはどんどんなくなっていって。それと同時に、息子の取り組み方も、いつの間にか変わっていたんだと思います。
気づいてしまった日のこと
あの夏の日、息子がチャレンジパッドの画面を機械的にタッチしているのを見たとき、私の中で何かがカチッと音を立てた気がしました。
「問題を解く」のではなく「答えを覚えて出力する」だけになっていた。それって、勉強じゃないよな、と。
目を転じると、長女(当時小2)はタブレット学習のゲームには夢中だけど、付属の冊子のワークや実力診断テストには全く興味なし。その教材の管理がストレスになっていました。次男(当時年長)は左利きで筆圧が弱く、字も不安定でした。
3人それぞれに「何か違う」という課題があって。3人まとめて、何かを変えなきゃいけない。そう思いました。
こどもちゃれんじが悪かったんじゃないと思っています。乳幼児期の息子には本当に合っていた。ただ、息子が小学5年生になった今、うちの子たちには「合わなくなった時期」が来ていたんだと思います。
ちなみに、退会手続きは年契約だったので「次年度は更新しない」という形にしました。努力賞ポイントを交換してから電話で連絡したんですが、特に大変だった記憶はないです。意外とあっさりできました。
3人まとめて公文の体験教室へ行った日
なぜ公文を選んだか、というと、夫の後押しが大きかったんです。夫自身が小学生のとき公文に通っていて、6年生で中学3年生の内容まで到達してトロフィーをもらったという良い記憶があったそうで。「子どもたちにも、通信教育じゃなくて公文を習わせたい」という気持ちが強くて、今回の乗り換えに大賛成してくれました。
それと、無料体験教室があること、その子の今のレベルから始められること、毎日少しずつ取り組む習慣がつくと聞いていたこと。「まず試してみよう」という気持ちで申し込んだのが2023年の7月でした。
体験教室では、最初に簡単なテストを受けます。そのテストでその子の「今どのレベルか」を見てもらって、そこから始められるんです。
息子の結果を聞いたとき、少しだけ胸が痛かった。
3学年下の妹とほぼ同じ段階からのスタート、と言われたんです。
息子は5年生、妹は2年生。学年で3学年差があるのに、スタート地点が同じ。
でも、驚いたのは、息子がこれを知って落ち込まなかったこと。むしろ、「妹に勝ちたい」とスイッチが入ったようでした。
身近なライバルが生まれた
公文を始めてから、息子は毎日プリントに取り組むようになりました。何枚も何枚も解いて、プリントが溜まっていくのが嬉しいらしく、「今日も〇枚やった」と報告してくれるようになったんです。
「勉強が楽しい」
息子の口からこんな言葉が出てきたとき、私は本当に驚きました。それまで、勉強という言葉を聞くだけで固まってしまうような子だったので。
妹も妹で「おにいちゃんには負けたくない」と言い出して、2人で毎日のプリントをやるようになりました。うちの子たちに「競争」が生まれた瞬間でした。
母と一緒にやるのは無理だった、という正直な話
公文を始めてわかったことがあります。「私と息子が一緒に勉強するのは、どうも向いていない」ということです。
チャレンジパッドの時代も、横でフォローしようとすると、お互いにイライラしてしまっていました。私は「なんでわからないの」と思い、息子は「なんで怒るの」と思い。親子でやろうとすると感情が入ってしまうんですよね。
公文の先生に任せてから、それがなくなりました。先生が丸をつけて、間違いを優しく指摘してくれる。私が口を出す必要がない。
息子にとって、「お母さんではない大人に教わる」という環境が大事だったんだと思います。私との勉強はどうしても「怒られるかも」というプレッシャーがあったのかもしれません。親として反省もあるけれど、「合う環境」と「合わない環境」があるんだな、と学びました。
管理ストレスからの解放、そして新しい時間の使い方
公文に変わってから、もう一つの変化がありました。
長女がチャレンジタッチのゲームばかり遊ぶ。付属の冊子のワークには見向きもしない。実力診断テストだって放ったままで。毎月届く教材を「やりなさい」と促すのがすごくストレスだったんです。「これ、いつになったらやるんだろう…」と、いつも心の片隅にモヤモヤしていて。
でも、公文では「勉強する」ことが決まっている。やると決まっているから、親が促す必要がない。その管理ストレスから、本当に解放されました。使わない教材にイライラする必要もなくなって。
それに、送迎は必要でしたが、その待ち時間が意外と助かったんです。読書をしたり、買い物をしたり、日々の家事のことを考えたり。子どもを教室に預けて、自分の時間が少しできた。働きながら3人育てている身としては、その時間がすごく大事でした。
年長だった次男は、最初は読み聞かせが必要でした。公文の先生が「最初は読んであげて。そのうち自分で読む力がついてくるから、自分でやるようになりますよ」と言ってくれたんです。その言葉で、「ああ、これは『自走するための伴走』なんだ」と気づきました。親が頑張らなくても、環境に任せていいんだ、と。その気づきだけで、公文との向き合い方が楽になりました。
公文を続けて変わったこと
最初は算数だけで始めました。半年くらい続けてから、国語も追加することにしました。
息子は、漢字が特に苦手です。同じ読みの漢字が頭の中に溢れてしまうらしくて、似ているけどちょっと違う間違いをよくします。「部首が違う」「画数が1本多い」みたいなミスが多い。これは今も続いています。
それと、問題文の読み間違いも多かった。「記号で答えなさい」と書いてあるのに言葉で書いてしまう、みたいなこと。テストで何度も痛い目を見ました。
でも、公文の国語を続けてしばらくしてから、学校の先生に言われたんです。
「最近、文章題がよく読めるようになりましたね」と。
それを聞いたとき、じわっと嬉しかったです。劇的な変化じゃないかもしれないけど、確実に変わっていた。毎日少しずつ文章を読む習慣が、積み重なっていたんだと思いました。
ちなみに費用についても正直に書いておくと、最初の月だけバインダー代込みで3人分22,170円。2か月目からは3人それぞれ1教科ずつで21,450円でした。週2回の通塾です。
その後、教科を少しずつ増やしていって、今は長男が国語・算数・英語の3教科、次男と長女はそれぞれ国語と算数の2教科を受講しています。3人分の月謝は現在53,350円ほど(2026年3月末時点)。教科が増えれば増えるほど月謝も上がりますが、塾に比べてどうか、と考えると、私は今のところ「納得できる範囲」と感じています。
中2になった息子を見て、今思うこと
あれから数年、息子は今も公文を続けています。現在中学2年生で、6年生の内容を学習中です。学年相当にはまだ追いついていません。
最初のうちは「追いついてほしい」という気持ちが強くて、テストの点数に一喜一憂していました。半分以下の点を見ては落ち込んで。
でも、今は少し違う見方ができるようになりました。
「この子の100点は、60点なんだ」という気持ちで見られるようになったんです。
発達の遅れがある子どもを育てていると、「年齢」ではなく「発達年齢」で子どもを見ることの大切さを教わります。頭でわかっていても、実際に受け入れるまでには時間がかかりました。テストで半分以下でも「この子は今の自分のレベルで十分頑張っている」と思えるようになるまでに、何年もかかりました。
今は小6の内容が難しくなってきて、1枚できたらいい方の日もあります。以前ならそれが不安だったけれど、今は「また次のフェーズに来たんだな」と思えるようになってきました。
ただ、正直を言えば、今も揺れています。
来年から受験生。部活をやりたいと言い出した息子に「宿題はできてるの?」という言葉が毎日のように喉まで来ます。飲み込んだり、こぼれちゃったり。
完璧な親じゃないし、完璧な選択もしてきていないけれど、試行錯誤しながら13年間、それなりにやってきたと思っています。
まとめ:その子に合った「学び方」を探すこと
こどもちゃれんじが悪かったわけじゃないです。あの時期には間違いなく合っていたし、DVDや知育玩具には本当に助けられました。
でも、息子が5年生になった頃、「うちの子には今の学び方が合わなくなってきた」と感じる時期が来た。それが今回の話です。
公文に変えてから変わったこと、正直に書くと:
- 「勉強が楽しい」と言うようになった
- 先生との関係ができて、私がイライラしなくなった
- 文章をよく読めるようになった、と学校でも言われるようになった
- 「発達年齢で見る」という視点が、私の中に育った
これがすべての子に当てはまるわけじゃないと思います。でも「うちも似たような状況だな」と思った方には、公文の無料体験を試してみるのも一つの手かなと思っています。テストで今のレベルを見てもらえるだけでも、子どもの現状を知る手がかりになるので。
次の第5話では、受験に向けての今と、これからのことを書こうと思います。
関連リンク
発達に課題のある子も、そうでない子も、公文の無料体験で「今のレベル」を知ることができます。親の考えだけではなく、第三者のテストで客観的に見てもらえるのは、意外と大きな気づきになるかもしれません。
次男が使って良かった三角鉛筆のセット。濃さも選べて、段階的に移行できるのが良かった。鉛筆削りも丈夫で、今でも現役で使っています。
進研ゼミ(チャレンジ)も、あの時代には本当に助けてくれました。もし「通信教育を試してみたい」という方がいれば、資料請求するだけで入会の参考になると思います。

コメント